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会社を譲ることをご検討の方へ
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譲渡の準備と計画
「誰に」「いつ」「どのように」会社を譲渡するのか、リスクをあらかじめ想定し、早めに計画をたて、準備していくことがスムーズな会社譲渡には大切です。
そのためにも、株式の分散・集中状況など、会社の現状を正確に把握し、相続税や遺産分割のリスクを回避する為の事前準備と計画が必要です。
売れる会社の条件を知る
買収を考えている企業がどのようなポイントを重視しているのかを知ることが、会社を譲渡する際の第一歩となります。まずは以下の3つのポイントが、貴社のセールスポイントに当てはまるか確認してみましょう。
安定した純資産
純資産とは土地や不動産、現預金といった資産から負債を引いたもので、純資産が多いほど売買金額が高くなります。
会社の買い手にとって、買収後に投資回収ができるかを判断する上で、重視されるポイントとなり、安定して利益を上げてきた実績があり、今後も継続して利益をあげる見込みのある会社は有利となります。
シナジー効果
譲渡された会社が持つ何らかの技術が、買収した会社の技術と組み合わされることで大きな付加価値を生む、まるで1 + 1が3になるような相乗効果のことをシナジー効果といいます。企業規模が小さくても、また業績が不振でも、シナジー効果を見込まれ、予想していなかったような買い手がつくことがＭ＆Ａではよく見られます。
将来性のある事業
安定した資産、シナジー効果と共に、将来的に伸びると予測される有望な事業を展開されている企業を早い段階で買収できることは、買い手にとってたいへん魅力的です。
将来的に有望な技術を有していることをアピールすることが、買い手探しや買収交渉を有利に進める大きなポイントとなります。
売れる会社の条件を知る
事前準備もなく希望通り譲渡できる会社はそれほど多くはありません。譲渡のためには、買収企業のニーズを理解し、それに合わせた準備をする必要があります。
自社のセールスポイントを把握する
より良い譲渡先を探すために、また、買収額を設定するためにも自社の強みと弱みを整理することが必要です。整理した上で、買い手先企業に魅力を感じさせるアピールを戦略的に計画・実践することが大切な要素となってきます。
弊社では、事前計画の策定、法務DD等によって会社を支援いたします。
決算書の客観的評価
Ｍ＆Ａの検討資料の中で、決算書は数字で判断できる客観性の高い情報となります。客観的に企業状況を把握できる決算書に目を通し、経営改善努力することは、企業の質を高めることに直結します。決算書の良否は買い手の判断や買収額に影響を与えますので、財務内容をより良くすればＭ＆Ａを有利に進めることが可能です。弊社では、決算等の分析及び経営支援も行ないます。
譲渡条件の明確化
譲渡後の条件や譲渡額を明確に主張することに抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、買い手からすると条件を明示される方が検討対象となりやすく、交渉がスムーズに進行します。逆に希望条件が明確されないまま交渉が進み、途中で要求が変わることで、相手に不信感を与え、話がまとまらないといった例もみられます。必要条件と優先順位を整理し、提示することが売れる会社の条件のひとつとなります。
譲渡成功のポイント
1. 現状把握と情報開示
事業別の利益や各製品の利益など、自社の実態を正確に把握し、良い情報も不利と思われる情報も必要なタイミングで開示する必要があります。Ｍ＆Ａにおいて必要な情報はすべて買い手企業に調査されるため、不利な情報を隠すことで、買い手企業の心証が悪くなることを避ける必要があります。
2. 会社譲渡のタイミング
業績好調の時は、売却を先送りにするケースが多く見られますが、譲渡のタイミングとして最も適したタイミングでもあります。今後の見通しが不明確な中、会社の業績が下降しだしてからでは、事業を継続することにより企業価値が下落するだけでなく、自社の価値が棄損する状況に陥ることもあります。
また、業種によって譲渡の多い時期があり、シェア争いが盛んな時期には買収希望が多く、そうでない時期には買収先を探しても見つけることができないこともあります。同業他社の動向を注視し、譲渡のタイミングを見逃さないようにすることも重要です。
3. Ｍ＆Ａ仲介者を活用する
殆どの経営者にとって会社譲渡は初めてのことといえるでしょう。どのタイミングで会社を譲渡したらよいか、また、会社譲渡の価格設定など、ノウハウを持っていない場合は誤った判断に陥ることも多く、そのため、会社譲渡をベストなタイミングでスムーズに行うためには、やはりＭ＆Ａ仲介サービスに相談してみるのが現実的な方法となります。特に中小企業様においては通常のＭ＆Ａのスキームから外れた懸念事項も多いため、細やかなフォロー体制の整った業者の選定が必要となってくると考えられます。
